ヘルスケア– 毎日の健康づくりを、 温熱療法でサポート –

温熱療法とは

温熱療法は、昔から生理学上の効果を循環系、神経系、運動器に及ぼすものと知られ、医療や保健の現場、リハビリ施設や家庭でも利用されてきました。

局所に対する温熱療法は、組織の新陳代謝を活性化させ、血管を拡張させることにより、血行不良を改善させ、熱を送り老廃物の排出をうながします。また、温熱は筋肉の収縮･緊張をほぐして無理なく伸長できるような効果をもたらし、感覚伝達システムに作用して痛みを軽減させます。こうした効果は、関節の故障、肩こり、腰の痛み、筋肉痛にも顕著に現れます。

どのような温度でも、乾熱よりも湿熱の方が熱の浸透性が高く、短時間で高い温熱効果が得られることを、温湿布の経験者は知っています。

温湿熱による皮膚刺激は心身のストレスのバランスを改善し、リラックさせて快眠を促して日々の活力を生み出します。

温湿布が効果的に用いられていた例は

現代医学の治療にあっても基本は、自然治癒力を高めて治療を促すことです。温湿布を効果的に用いて、不快な症状の緩和に役立ててください。

モイストヒートパックについて

モイストヒートパックはアメリカの医療機関にて導入されている温湿熱療法を家庭で手軽に行うことを目的に開発されました。

モイストヒートパックは電子レンジで加熱することで温湿熱を生み出します。これを患部にあてることで心地よい温かさが広がり、手軽に温湿熱療法が行えます。

モイストヒートパックの保温湿材には特殊な素材「メディビーズ」を使用しており、空気中の水分を温湿熱として利用するため安全です。

メディビーズについて

メディビーズは特許イオン交換技術により作られており、水の分子だけを保持する特殊な四面体ハニカム結晶構造を有しています。
水分の出入りは分子レベルの精密さでコントロールされ、水分子より大きな分子構造を持つ皮脂などの汚れや有機物などの異物がメディビーズに取り込まれることはありません。このため清潔で無害な蒸気を発生させることができます。

メディビーズは従来用いられていたビーズやシリカゲルに比べて含有湿度が高く、温湿熱の保持時間も長いという特性があるため、より効果的な温湿熱療法を可能にしました。

モイストヒートパックの使用方法

モイストヒートパックは、電子レンジで加熱することで発生させた温湿熱を患部にあてることで手軽に温湿熱療法を行うための医療機器です。
ご使用に際しては取扱説明書をよく読み正しくお使いください。

お手入れの方法

モイストヒートパック本体が汚れた場合は手洗いしてください。
使用後2時間以上おいて本体が冷めたのを確認してから中性洗剤を入れた常温の水で手洗いしてください。
その後、きれいな水でよくすすいでから、完全に中が乾くまで24時間以上自然乾燥させてください。
1－3分程度、脱水機にかけると乾きが早くなります。
手洗いの際はお湯を使用せず常温の水で行ってください。また、洗濯機や乾燥機は使用しないでください。

注意事項

・電子レンジの庫内は清潔に保ってください。
・必ず電子レンジのみで加熱してください。オーブンや湯せん等による加熱はできません。
・加熱時間は必ず守ってください。定められた加熱時間を超えて加熱しないでください。
・万一加熱し過ぎた場合、高温になり火傷するおそれがあります。
　本体が十分冷めてから、本体に破損の無いことを確認してレンジから取り出してください。
・加熱の際はタオルなどに包まず、モイストヒートパック本体のみを加熱してください。
・外傷や皮膚に異常のある部位には使用しないでください。
・高齢者や体の不自由な方、皮膚の弱い方は加熱時間を短めに設定し、温度を低めにして使用してください。
・使用中に異常を感じた場合は、直ちに使用を中止してください。
・一度使用したモイストヒートパックを再び使用する際は、本体を2時間以上室内に放置してから次の加熱を開始してください。
　時間が短いと空気中の水分が十分に吸収されず、十分な温湿熱が発生しないことがあります。
・モイストヒートパックは繰り返し使用できますが、温湿熱の減少や汚れなどの劣化が認められたら新品と交換してください。
・破損したモイストヒートパックは使用しないでください。メディビーズを誤飲しないようご注意ください。
・電子レンジの特性上、一か所に高周波が集中してヒートスポットが発生したり、付着した汚れが焼けたりすることでモイストヒートパックに穴が空く場合があります。使用前には必ず破損の無いことを確認してください。

※加熱されたモイストヒートパックは約20分間温湿熱を発生させます。1回当たりの使用は5分から20分程度を推奨します。これは医療施設で行われている温湿熱治療と同じ時間であり、20分以上温めてもより高い効果は見込めないと言われています。

※温湿熱の感じ方は、加熱時間や気温・湿度に加え、体調や体温などにより個人差があります。また、温かい温度に慣れてくると温かさを感知しにくくなる傾向があります。