静脈路を確保が困難な時、骨髄内への輸液ルートを確保
SAM IOは骨髄内薬物注入システムです。手動ドライバーにより骨穿孔を行い、ニードルを留置して輸液ルートを確保します。
SAM IO ドライバー
マルチ用途の手動式骨内穿刺ドライバー
トリガーを引いてニードルを回転させる
骨内に入った感触が分かりやすい
SAM IO ニードル
ニードルを素早く取り外せる
いろいろな年齢・体型に対応できる
サイズ:15mm、25mm、45mmの3種類
SAM IOの適用部位はどこですか?
SAM IOは、成人および小児傷病者の上腕骨近位部、脛骨近位部および脛骨遠位部に適応となります。
小児傷病者では大腿骨遠位部も適応となります。
どんなサイズのニードルが提供されますか?
SAM IOには15mm、25mm、45mmのニードルがあります。
ニードルを留置するとき、ドライバーにどれくらい下向きの力を加えるべきですか?
下向きの圧力ではなく、ハンドル操作によるニードルの機械的回転とニードルの切刃が、骨を貫通するための主要な機構です。
下向きの圧力はほとんどないかまったくかかってないから始め、ハンドルの操作によってニードルが前進するまで、徐々に軽く圧力をかけていきます。
各傷病者に対して、異なる量の力を加える必要があることがあります。
ドライバーはどのような素材から作られていますか?
ドライバーの大部分はS2001ポリカーボネートで構成されています。
SAM IOニードルはどのくらいの時間留置できますか?
SAM IOは、挿入後24時間(米国)まで使用可能です。
SAM IOは胸骨で使用可能ですか?
いいえ
適用部位にはIO配置のための準備は必要ですか?
はい。挿入部位は、IO留置前に施設の手順または方針に従って清浄してください。
IO配置中に局所麻酔薬を検討する必要がありますか?
疼痛に反応する傷病者には、保存剤とエピネフリンを含まない2%リドカイン(静注リドカイン)の投与を考慮し、施設のプロトコールおよび標準に従ってください。
ニードルの長さはどのように選択しますか?
15mmのニードルは、上層の脂肪組織がないか限られている傷病者に対し、推奨されます。
25mmのニードルは、上層の脂肪組織が最小から中程度の傷病者に推奨されます。
45mmのニードルは、上層の脂肪組織が中程度から多い傷病者に推奨されます。
挿入を進める前に、5mm以上カテーテル(カテーテルの近位少なくとも最初のブラックライン)が皮膚の上に見えることを確認します。
SAM IO ニードルを骨に挿入する深さはどれくらいですか?
成人および小児の挿入の場合:微妙に抵抗が軽くなる、または弾けるような感じがしたらニードルが髄腔内に入ったことを示しますので、トリガーの作動を止めます。
ドライバーを使用せずに、SAM IO ニードルを手動で挿入できますか?
はい、手動で針を挿入できます。ニードルの筒状の部分を掴んでそっと下向きの圧力を加え、交互に回転させ(左右にねじり)先端を髄腔内まで進めます。
SAM IOは輸液前にフラッシュすべきですか?
はい、通常の生理食塩水で、プロトコールまたは標準法に従って、フラッシュしてください。
SAM IO ニードルはいったん留置した後、保護できますか?
SAM IO ニードルはいったん留置した後、保護できますか?
SAM IOカテーテルは、どのようにして除去しますか?
傷病者からSAM IOカテーテルを除去するには:
・延長チューブを取り外します。
・カテーテルのハブに滅菌10mlルアーロック式注射器を取り付けます。
・カテーテルを時計回り(右向き)に回転させながら、ゆっくり静かに引っ張ります。
・真っすぐ引き抜いてください。
・取り外し中にカテーテルを揺すったり曲げたりしないでください。
・カテーテルが抜けたら、注射器とカテーテルをすぐに適切な鋭利器材廃棄容器に入れてください。
・挿入部位にプロトコルと基準に従ってガーゼ等を当ててください。
挿入部位はどのようにして決められますか?
・上腕骨近位部:挿入部位は大結節の最も目立つ側面、外科頚の1~2cm上、結節間溝の外側(二頭溝としても
知られています。)にあります。
・脛骨近位部:挿入部位は脛骨粗面の内側約2cm、または脛骨の平坦面に沿って膝蓋骨より約3cm下、
内側約2cmにあります。
注:より小柄な傷病者では、挿入部位は、脛骨結節の内側約1cmにあります。
・脛骨遠位部:挿入部位は、くるぶしの最も突出したところから約3cm近位にあります。
注:より小柄な傷病者では、挿入部位はくるぶしの最も突出したところから約1~2cm近位に位置します。
・大腿骨遠位部(小児):触診で膝蓋骨を特定します。
挿入部位は膝蓋骨の上縁のすぐ近く(最大1〜2 cm)で、正中線の内側に約1〜2 cmです。
カテーテル留置をどのように確認しますか?
カテーテル留置の確認(および再確認)には、以下の方法を含めてください。:
・スタイレットの先端に血液が認められる。
・骨の中でカテーテルが安定している。
・カテーテルから血液が吸引できる。
・血管外漏出せずにカテーテルがフラッシュできる。
・適度な流量が認められる。
・傷病者が投薬や補液に対して反応している。
SAM IOドライバーを複数回使用のために洗浄出来ますか?
はい、検証されたSAM IO ドライバの使用説明書(IFU) の洗浄プロトコルに従ってください。